子どもが飽きずに勉強を続けるには?

成功体験が勉強にポジティブになれるカギ

お子さんが勉強をしたいと思うために必要なことの1つは、成功体験です。勉強をして「できた」という実感があれば、次も勉強してみようという前向きな気持ちが出てきます。逆に、親が急かして答を教えてしまうような場合、お子さんにとって勉強は楽しいものでなくなってしまうかもしれません。

今人気のWEB教材は、小単元ごとに確認テストを出すなど、小刻みにステップアップしていくことで達成感を感じさせるかたちになっているものが多いです。まずは小さなことから、「やった」「できた」という成功体験を積ませることが、勉強嫌いを克服していく近道となります。

そのために、お子さんの苦手科目よりも得意科目を先に勉強させ、「できた」という達成感を感じさせてから、苦手なものに取り組むという勉強法もおすすめです。

子どもだけでなく、保護者の意識も変える

親の勉強・学習に対する意識も、お子さんにとってやる気を大きく左右します。親がおいしそうに食べる食べ物に、お子さんも興味を持つのと同様、親が普段から本や新聞を読んでいたり本を読み聞かせたりしていると、文字や日本語、本への興味が出てくるということが多くあります。

小さいころもっと勉強しておけばよかったと思っている保護者の方も多いでしょうが、だからといって「勉強は辛いけど、とにかく頑張りなさい」というスタンスでは、お子さんも苦手意識を持ってしまうのではないかと思います。お子さんに、勉強に対して義務感や苦労感を感じさせるのは、少なくとも小学生のうちは避けたいものです。

親は話を聞いてあげたり、「一緒にやってみない?」といったきっかけを与える程度で、お子さんに勉強を強制しないこと、学力・成績が第一という考えでお子さんを縛らないようにすることが大切です。成績で劣等感を抱いたお子さんは、ますます勉強が嫌いになってしまいます。

勉強する環境を整える

お子さん、とくに小さいお子さんにとって、勉強しやすい場所は子ども部屋ではなくリビングです。保護者の方が見守ってくれているリビングは、お子さんにとっては安心できる場所。その安心感が、学習意欲を高めることに繋がります。親としても、お子さんが学習していることがすぐ目の前でわかるので安心です。辞書やノート、筆記用具などは、リビングの手の届く場所にきれいに整理しておきましょう。テレビや漫画、ゲームなど誘惑の多いものは、できる限り見えない場所に置くことが望ましいです。

また、お子さんが勉強しているとなりで、親がリラックスしてテレビを見ていたりすると、お子さんにとっては「ずるい」「自分も遊びたい」といった意識が芽生え、やる気を落としかねません。新聞や雑誌を読む、お子さんと一緒に資格の勉強をしてみる、編み物をするなど、お子さんが静かに集中でき、自分も勉強しようと思える空間を作りたいですね。