WEB通信教育の基礎知識

本当に学力が上がるの?

WEB教材で本当にお子さんの成績が上がるのか、学力が身につくのかはと不安に感じる方は多いようです。保護者の方の世代にはなかったものですから、そう考えるのも無理はありません。しかし、WEB教材には紙の教材にはないよさもあります。上手に活用することで、お子さんの学習習慣定着や、学力の向上に大きな助けとなりますので、その長所に目を向けてみましょう。

WEB教材の一番優れているところは、ゲーム的な要素などを備えていて、学習意欲を引き出すことに長けているという点です。また、隙間時間でも学習をしやすい、説明が文字だけでなく動画・音声などを使えるのでわかりやすいといったメリットがあります。

一方、WEB教材はあくまでコンピュータがお子さんに授業をするものです。お子さんのモチベーション管理や学習計画の立案など、人間でないとできないサポートもあるので、WEB教材だけを過信することはよくありません。

紙の教材との違い

WEB教材が紙媒体の教材と違う点は、大きく2つあります。

1つは授業の受け方です。WEB教材はエンターテイメント性がある点、動画や音声など五感を刺激して記憶の定着を図る点に優れます。一方、書き込みを残せる紙媒体では、上手にノートを作ることが学習効果のアップにつながります。

もう1つは勉強法の違いです。WEB教材は、いつでもどこでも、空いた時間に学習ができる強みがあります。しかし、ネットワーク環境が必要な点は弱点だといえます。また、WEB教材は紙などがかさむわずらわしさがなく、何度でも計算や文字の答えを書き込めるため、反復練習にはぴったり。間違いも即座に判定してくれるので、基本的な計算などのドリルは頼りになります。また、やるたびに問題が変わるため、繰り返し解くことで自分の苦手分野を克服しやすいのも、WEB教材の強みと言えます。

基本的な概要をつかむような授業ではWEB教材が適しています。一方、応用問題などの細かい解法をじっくり身につけるなど、高度な受験勉強になるほど紙媒体での学習の存在感は強くなります。

WEB通信教育で気をつけるべきこと

もちろん、WEB教材にもデメリットがあります。いくつか考えてみましょう。

まず、機材によっては勉強以外の誘惑が強いということです。専用の端末だとアクセス制限がかかる教材も多くありますが、一般的なタブレットやパソコンでの学習だと、簡単にゲームやインターネットに流されてしまう可能性もあるでしょう。

また、WEB教材は、文字や式を書く作業がありません。傍にノートを置いて書きながら解かせるなどの工夫をすることも有効です。

どちらも、WEB教材のいい点の裏返しでもあります。保護者の方がお子さんと上手にコミュニケーションをとり、WEB教材の活用法を指導してあげることが大切でしょう。

また、タブレット機材は学習用の道具としては高価かもしれません。専用機材がリーズナブルに手に入るよう用意している通信教育講座もありますので、検討してみてはいかがでしょう。