勉強には「基礎学力」と「学習習慣」が重要だった!

基礎学力をつけるために必要なこと

小学校低学年のうちは、勉強といっても計算や文字の読み書きといった簡単な基礎学力をいかに身につけるかが勝負です。こういった読み書き計算ができないと、ほかの教科の教科書などを読んでも、そもそも頭に入らない、問題解決の仕方がまったくわからないという事態を招いてしまいます。

計算については、4となにを足したら10になるといった計算問題で、繰り上がりや繰り下がり、10進法についての概念をお子さんにわかってもらうことができます。こうした基本的な数に対する理解は、小さいうちに確立しておかないと後々苦労することが多くなってきます。

また、日本語をきちんと書き、一定のスピードで読み込む能力も大切です。文章を読む力は、その後の知識の吸収に大きな影響を与えます。日本語の能力が低いと、辞書や図鑑でわからないことを調べるということも難しくなってしまうでしょう。

毎日当たりまえに勉強する習慣を身につけよう

小学校低学年のうちは、問題が簡単ですから、テストでそれほど大きな差を感じないかもしれません。しかし、その後の成績や勉強に対する姿勢や学習習慣は、じつは小学校低学年のころからの影響が大きいとされています。

低学年のうちは、短い時間でも毎日勉強することを習慣づけることがとても大切です。“毎日勉強する”という漠然とした決めごとではなく、“何曜日は何時から何時までが勉強の時間”というように、日時を具体的に決めることで習慣化しやすくなります。大人でも、決めたスケジュールをきちんと守ることは難しいのですから、お子さんにとってはなおさらです。最初だけでも親がお子さんの勉強を見守ってあげることも有効でしょう。ちなみに、机に半ば縛り付けるようなかたちで無理やり勉強させることは、よい学習習慣とはいえません。

習慣化させるためには保護者の協力が必要!

保護者の方が、小さなお子さんに学習習慣を身につけさせるためにできることの1つが、家庭学習用にノートを用意しておくことです。学校の授業で使うノートとは別に、問題の答えを書くノートを用意してあげて、採点や間違えた問題の見直しを協力してあげることが大切です。

低学年のうちは、そもそも自分で問題に採点をして、間違えた問題を正しく見直すという作業自体がとても難しいものです。ある程度お子さんがこのステップをクリアできるようになるまでは、保護者の方の助けがあることが理想的です。そのために、親としては家庭学習用のノートで問題についての簡単な絵や図形を描いてあげたり、お子さんがすらすらと答えを書きやすいような解答欄を広めに作ってあげたり(間違えた際の修正がしやすいように)と、工夫してあげてはいかがでしょうか。親がこうしてお子さんの勉強に協力することは、お子さんの学習意欲向上にもつながります。